ボクが絵本作家になるために、良い影響を与えてくれた作家の本。第6日目は、この1冊!

毎年のように、イタリアのボローニャ児童図書展に行っていた頃があった。
その中で、多くの出版社の方々に出会ったが、ある年のこと。
講談社の編集の方、2人と同じホテルだった。

そこで、会場からホテルに帰るときは、用心棒代わりとして、ボクと3人で一緒にタクシーで帰ることになっていた。その時のひとりの方と、仕事をしようということになり、まずは、ボクの原稿を渡した。さて、絵を誰にお願いするかということになった。嬉しいことに、ボクのあこがれの長新太さんに決まった。

なぜか、彼が描くと、おかしな話もシリアスな話も、何を描いても文句なしにきまる。
そんな画家が他にいるだろうか。

さらに、『ごろごろ にゃーん』も『でました』も、本屋さんで見つけた時、立ち読みして「なんだ これ? こんなのあり?」と思って、気がついたらその本を買っていたという、不思議な力を持つ作家なのである。

さて、編集の方と2人で、渋谷の長新太さんの自宅に向かった。
長さんの家の玄関の前に立ち、呼び鈴を押そうとした時、緊張のあまり、思わず手を止めて、編集の方と顔を見合わせた。

恐らく、チャイムを押すのにあんなに緊張したのは、初めてのことだと思う。
そんな訳で、彼と一冊の絵本『にんげんごっこ』が生まれた。

ということで、今回は、ボクの大好きな『ごろごろ にゃーん』を選ばせていただいた。

きむら ゆういち

バトンは、親しい方がほぼチャレンジに参加済みのため、1冊ごとに指名せず、ボクの事務所のスタッフであり、ゆうゆう絵本講座の講師&絵本作家の『おくやまひでとし』さんにバトンを繋いでます。

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【7日間ブックカバーチャレンジ 目的と基本ルール】

●読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、参加方法は好きな本を1日1冊、7日間投稿する
●本についての説明はナシで表紙画像だけアップ
●都度1人のFB友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いする
(ルールは各自アレンジOK)

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