ボクが絵本作家になるために、良い影響を与えてくれた作家の本。第5日目は、この1冊!

ボクが、小学館の学年誌のふろくの考案を仕事にしていたときのこと。
読売新聞の朝刊に“仕事”というコーナーがあった。

そのコーナーの担当者が、こども雑誌のふろくを考えている人にスポットをあててみようと思いつき、学研に問い合わせしたら、「うちのは、ふろくではなく教材です。」と言って断られたので、小学館に問い合わせがきたそうだ。

そこで紹介されたのが、ボクだ。
さっそく、そのコーナーの取材を受けることに。

すると、その記事を見たNHKの“おかあさんといっしょ”のプロデューサーから連絡がきた。
『おかあさんといっしょ』のアイディアブレーンになってくれませんか?と。

そのプロデューサーこそ、今回の作者の武井博氏なのである。

彼は、『ひょっこりひょうたん島』のプロデューサーだったこともあり、NHKのこども番組では大ベテラン。
親しくなったボクに、彼は自分の書いた童話を送ってくれた。
それが『はらぺこプンタ』という訳だ。

ボクは、その本を読んで驚いた。見事に無駄のない文で、美しく描かれている。
もちろん、話も面白いが、何より文章の美しさに惹かれた。

ボクはそれ以来、幼年童話を書くときは、まず『はらぺこプンタ』を読む。
こんなリズムで書き進んでいけばいいんだ。
その感覚が残っているうちに、原稿を書き始める。
まるで、音楽を作るときのようだ。

ボクの出版した作品を彼に送ると、色々感想を書いて送ってくれる。
当時のボクには、とてもいい勉強になった1冊だった。

きむら ゆういち

バトンは、親しい方がほぼチャレンジに参加済みのため、1冊ごとに指名せず、ボクの事務所のスタッフであり、ゆうゆう絵本講座の講師&絵本作家の『おくやまひでとし』さんにバトンを繋いでます。

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